『魅惑の砂』を読むべし
平凡なサラリーマン・風間が地方競馬の共有馬主になることにより、愛馬との別れ、上司との確執、そして名馬との出会いを経て、人間的に成長していくヒューマンドラマ。
この作品のもう一方の主役と言えるのが、風間の嫌味な上司である菊竹。
馬主席のドアへ頬ずりする風間に、いきなり蹴りをいれる傍若無人な登場シーンに始まり、風間の馬をロバ呼ばわりする嫌味振り。
はては、他の馬主がいる前で、
「騒ぐな。こんな相手に勝って当然だろう」
などと言い放つ、無礼な振る舞い。
それが、所有馬を通した代理戦争を経て、最終回では、「社会的地位やくだらないプライドで自分を見失っていた俺に、馬主がこれほど素晴らしいものだと教えてくれたのだからな」と、ライバルの勝利に素直に賛辞を贈れるまでに、心を開いていく。
また、同様に、風間の同期で菊武の腰ぎんちゃくである佐古田も、馬主生活を通して競走馬の命のはかなさに触れ、素直な人間へと変貌していく。
そんな人間模様を全6巻という少ない話数に盛り込んでいるが、ストーリー的には無理を感じさせない好仕上がり。随所に地方競馬の馬主事情、調教師事情なども盛り込んでおり、非常に読みやすい作品だと言えるだろう。
勝負、勝負の競馬漫画に飽きがきている人には、一服の清涼剤になること請け合いだ。
ただ、振り返って見ると、
持ち馬の1頭目が中央の馬主に高額で買い取られ、
2頭がフェブラリーSを勝ってしまうんだよなぁー。
↑
まぁ、これは言いっこなしってことで。(漫画だしね…)
お勧めの作品です。
|
「◇競馬漫画は好きですか?」カテゴリの記事
- 『熱い競馬漫画』を読むべし。(2005.12.24)
- 『風のシルフィード』を読むべし。(2004.06.21)
- 『魅惑の砂』を読むべし(2004.07.18)
- 『みどりのマキバオー』を読むべし。(2004.05.23)
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18173/996212
Listed below are links to weblogs that reference 『魅惑の砂』を読むべし:
Comments